現在位置: ホーム / みらくるブログ / MIRACLE LINUX 9 にシラサギをインストールしてみた

MIRACLE LINUX 9 にシラサギをインストールしてみた

今回は MIRACLE LINUX 9 にシラサギをインストールしてみました！

使用環境

・MIRACLE LINUX 9 (GUIインストール)

MIRACLE LINUX とは

まず最初に、今回使用したディストリビューションである MIRACLE LINUXの紹介をします！
MIRACLE LINUX とはサイバートラスト社が開発を行っている RHEL の派生ディストリビューション(クローン)です。
これまでは、有償ライセンスでの提供を行っていましたが、MIRACLE LINUX 8.4 からはライセンス費用を無償で公開しています！
このブログで少しでもMIRACLE LINUX に興味を持っていただけたらぜひ一度インストールをしてみてください！

最新のバージョンである MIRACLE LINUX 9 の iso のダウンロードはこちらから可能です！

MIRACLE LINUX のインストール

MIRACLE LINUX 9 のインストール方法については、以下の記事を参照してください。
「MIRACLE LINUX 9.0 を Virtual Box にインストールしてみた」

SHIRASAGI とは

「SHIRASAGI」は、Ruby、Ruby on Rails、MongoDBで動作する中・大規模サイト向け CMS で、MITライセンスのオープンソースになります。そのため、誰でも無償で利用することが可能です。
詳細については以下公式ページからご参照ください。

SHIRASAGI 公式ページ
http://www.ss-proj.org/

SHIRASAGI のインストール

ここからは実際に SHIRASAGI のインストールを実施していきます。

1.必要パッケージのインストール

まずは、必要となるパッケージのインストールを行います。
「ImageMagick」パッケージは通常のレポジトリにはないパッケージとなるとなるため、リポジトリの追加が必要になります。
以下のコマンドを実行し、リポジトリの追加を行ってください。

# dnf install epel-release

リポジトリの追加が完了したら、以下コマンドを実行しパッケージのインストールを行います。

# dnf install scl-utils git ImageMagick ImageMagick-devel

2.ImageMagickのバージョン確認

SHIRASAGI を動作させるためには、ImageMagick のバージョンが 6.9 以上である必要があります。
以下コマンドを実行し、バージョンが6.9 以上であることを確認します。

# rpm -qa | grep ImageMagick

結果を確認し 6.9 以上のバージョンがインストールされていることができたら問題ありません。

3.ImageMagick の動作確認

以下のコマンドを実行し動作の確認を行います。
エラー等が出ずに何も出力されなければ問題がありません。

$ convert -fill darkblue -background white -size 100x28 -wave 0x88 -gravity Center -pointsize 22 -implode 0.2 label:3407 jpeg:/dev/null

4. MongoDB のインストール

今回はデータベースとして、MongoDB のインストールを行いました。
まずはパッケージをインストールするためにリポジトリの作成を行います。

# vi /etc/yum.repos.d/mongodb.repo
=============記載内容==============
[mongodb]
name=MongoDBrepo
baseurl=http://repo.mongodb.org/yum/redhat/$releasever/mongodb-org/6.0/x86_64/
gpgcheck=1
enabled=1
gpgkey=http://www.mongodb.org/static/pgp/server-6.0.asc

リポジトリが追加されたことを以下コマンドで確認します。

# dnf repolist --all

リポジトリを追加したらパッケージのインストールを行ってください。

# dnf install mongodb-org*

5.MongoDB の設定

以下のSIRASAGI公式ページの設定を参考にしMongoDB の設定を行っていきます。
http://shirasagi.github.io/installation/mongodb-settings.html

# vi /usr/lib/systemd/system/mongod.service
==========記載内容=================

[Unit]
Description=MongoDB Database Server
Documentation=http://docs.mongodb.org/manual
After=network-online.target
Wants=network-online.target

[Service]
User=mongodGroup=mongod
Environment="OPTIONS=-f /etc/mongod.conf"
EnvironmentFile=-/etc/sysconfig/mongod
ExecStart=/usr/bin/mongod $OPTIONS
ExecStartPre=/usr/bin/mkdir -p /var/run/mongodb
ExecStartPre=/usr/bin/chown mongod:mongod /var/run/mongodb
ExecStartPre=/usr/bin/chmod 0755 /var/run/mongodb
PermissionsStartOnly=true
PIDFile=/var/run/mongodb/mongod.pid
Type=forking
# file size
LimitFSIZE=infinity
# cpu time
LimitCPU=infinity
# virtual memory size
LimitAS=infinity
# open files
LimitNOFILE=64000
# processes/threads
LimitNPROC=64000
# locked memory
LimitMEMLOCK=infinity
# total threads (user+kernel)
TasksMax=infinity
TasksAccounting=false
# Recommended limits for mongod as specified in
# http://docs.mongodb.com/manual/reference/ulimit/#recommended-ulimit-settings
OOMScoreAdjust=-1000

[Install]
WantedBy=multi-user.target

設定が完了したら以下のコマンドを実行しMongoDBの起動を行います。

# systemctl start mongod

以下のコマンドで起動が完了したことを確認します。

# systemctl status mongod

6.　Rubby のインストール

RVMを利用してRubby のインストールを行います。

# \curl -sSL http://rvm.io/pkuczynski.asc | gpg --import -
# \curl -sSL http://rvm.io/mpapis.asc | gpg --import -
# \curl -sSL http://get.rvm.io | sudo bash -s stable
# source /etc/profile

インストールが完了したら、バージョンを以下のコマンドで確認します。

# ruby --version

7.SHIRASAGI のインストール

以下のコマンドを実行し、git からクローンし SHIRASAGI のインストールを行います。

# git clone -b stable http://github.com/shirasagi/shirasagi.git /var/www/shirasagi

8.SHIRASAGI の起動

以下コマンドを実行し、SHIRASAGI の起動を行います。

# cd /var/www/shirasagi
# cp -n config/samples/*.{rb,yml} config/
# source /opt/rh/devtoolset-10/enable
# bundle install --without development test
# rake unicorn:start